9月末に染色体の会
- Shigehiro Kuraku
- 7月21日
- 読了時間: 2分
毎年、当研究室がローカルオーガナイザーとなって年に2度ほど遺伝研研究会を開催してきました。ことし2025年度はすでに4月に「生物多様性のDNA情報学 2025」を開催しましたが、来る9月29・30日に「染色体構成と核型からみるゲノムの多様性とその理解」という研究会を開催します。総研大の田辺秀之さん、徳島大の宇野好宣さんとオーガナイズしています。遺伝研ではこれまでに「染色体」がテーマの研究会は他にもいくつも開催されてきましたが、細胞遺伝学の研究者が多く関わり当研究室が運営する今回のような企画は初めてになります。
プログラム等の詳細は、今後決定し次第、上記リンク先へ掲載いたします。一般参加を受付けますので、受付開始までお待ちください。
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開催趣旨:細胞核における染色体構成、すなわち核型はゲノムの鳥瞰図であり、生物種ごとにユニークな進化の賜物である。DNA配列情報は遺伝情報として染色体に刻まれ、次世代に遺伝情報を受け渡す実体としての染色体の構造・機能・動態とその進化をより深く理解することは、遺伝のメカニズムを探る上で欠かすことができない。染色体の研究は、その数や形態を調べる核型解析に始まり、DNA配列情報に基づいた分子細胞遺伝学的手法(FISH法)やイメージング技術を駆使した3D-FISH法、分子細胞生物学的手法の応用によるクロマチン解析法、Hi-C法などへと展開を遂げてきた。一方で、NGS技術の進展に伴い、ロングリード手法に基づいたほぼ完全なDNA配列の解析も可能となり、セントロメアやテロメアの詳細な構造の究明も視野に入ってきた。様々な生物種における染色体構成/核型を比較し、その多様性の成立プロセスと細胞の挙動への影響を解き明かす上で、どういった課題が残されているのか?本研究会では、染色体をキーワードに、動物および植物における染色体レベルでの研究者と大規模ゲノム解析を手掛ける研究者が一堂に会し、試料の調製からインシリコデータ解析まで幅広い話題を議論する場を提供する。
予定演者(敬称略・順不同)
近江戸 伸子(神戸大)
北野 潤(遺伝研)
竹内 猛(日本真珠振興会)
小木 美恵子(金沢工大)
石井 孝佳(鳥取大)
原 雄一郎(北里大)
吉田 恒太(新潟大)
佐藤 杏子(富山大)
野澤 昌文(都立大)
堀 哲也 (大阪大)
長岐 清孝(岡山大)
風間 裕介(福井県大)
菊池 真司(千葉大)
松原 和純(中部大)
仮屋園 遼(明治大)
黒木 陽子(成育医療研)
竹花 佑介(長浜バイオ大)
川口 茜(遺伝研)
中林 一彦(成育医療研)
菊池 涼夏(山口大)
岡部 篤史(千葉大)
宇野 好宣(徳島大)
田辺 秀之(総研大)
工樂 樹洋(遺伝研)




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